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S&P500とNASDAQの違いとは?初心者が迷わないための比較解説

2026.06.29 ・ 執筆:フクリ 2026.08.07 更新
S&P500とNASDAQの違いとは?初心者が迷わないための比較解説

「S&P500に投資したい」「NASDAQが気になる」──どちらもニュースで頻繁に出てくる米国株の指数ですが、中身と性質はかなり異なります。この記事では「違いが分からない」という初心者の疑問をやさしく解決します。

そもそも「株価指数」とは?

株価指数とは、複数の会社の株価をまとめて「全体の動き」を示す数値のことです。S&P500もNASDAQも、その代表例です。

S&P500とは?

S&P500は、米国を代表する500社の株価を加重平均した指数です。金融サービス会社S&Pグローバルが算出・管理しています。

  • 対象は各業種のトップ企業で、業種が幅広い(テクノロジー・ヘルスケア・金融・消費財など)
  • 米国の上場株式の時価総額の約80%をカバーする、米国経済全体の「体温計」
  • インデックス投資では最も人気の高い指数のひとつ

NASDAQとは?

NASDAQ(ナスダック)は、NASDAQ証券取引所に上場する全銘柄を対象とした指数です。なかでもよく話題になるのが「NASDAQ100」で、時価総額上位100社(金融除く)に絞った指数です。

  • テクノロジー・グロース(成長)企業が中心。アップル・エヌビディア・マイクロソフト・アマゾンなどが上位を占める
  • S&P500と比べてIT・通信・半導体への集中度が高い
  • 成長期待が高い分、値動きは大きくなりやすい

2つを比べると

どちらも「米国株全体」ではなく、あくまで選ばれた銘柄の集合です。ただし両者は重複している銘柄も多く(アップルやマイクロソフトなど)、まったく別物というよりは「部分集合」のような関係です。

値動きの傾向の違い

NASDAQ100はテクノロジー企業が上位に集中するため、AI・半導体関連のニュースに敏感に反応する傾向があります。一方S&P500は業種が分散しているため、単一テーマの影響を受けにくく、やや安定感があります。

リスクとリターンの観点では、NASDAQ100は期待リターンが高い可能性があるぶん、下落時の幅も大きくなりやすいです。

実測:10年でどれだけ差がついたのか

「値動きが大きい」と言われても実感がわきにくいので、実際の指数を10年ぶん比べます

10年ではNASDAQ100がプラス520%、S&P500がプラス256%でした2倍以上の差がついたことになります。数字だけ見れば、NASDAQ100を選ばなかった人が損をしたように見えます。

でも、その差は無料ではありませんでした。 2022年に金利が急上昇したとき、NASDAQ100はマイナス33.0%、S&P500はマイナス24.8%。100万円が67万円になるか、75万円で済むか。この違いは1年近く続きました。

💡 なぜ金利が上がるとNASDAQのほうが下げるのか。テクノロジー企業の価値は「遠い将来の利益」に支えられています。金利が上がると、将来のお金を現在の価値に直したときの目減りが大きくなるため、成長株ほど影響を受けます。詳しくはグロース株とバリュー株で扱っています。

ETFで投資するなら?

どちらもETFや投資信託を通じて投資できます。米国株ETF入門の記事で代表的な商品を紹介しています。

  • S&P500連動:VOO、IVV(ETF)/多くの投資信託も追随
  • NASDAQ100連動:QQQ、QQQM(ETF)

投資信託の選び方でも解説していますが、コスト(信託報酬)の低い商品を選ぶことが長期投資では重要です。

フクリの見方:選ぶのはリターンではなく、耐えられる下げ幅

編集部の立場を書きます。過去10年ではNASDAQ100が2倍以上のリターンでした。それでも、最初に選ぶべきはS&P500だと考えています。

理由は上の数字です。プラス520%という結果は、マイナス33%に耐えた人だけが受け取れたものでした。過去のリターンは誰でも後から見られますが、その途中で1年近く続く含み損の重さは、体験しないと分かりません

そして、ここが大事なところです。リターンの差は「テック企業への集中」から来ています。 NASDAQ100は業種を絞っているぶん、その業種が伸びれば大きく勝ち、逆風になれば大きく負けます。つまり、NASDAQ100を選ぶことは「今後もテクノロジーが主役であり続ける」ほうに賭けることです。 その自覚があるかどうかで、下げたときの受け止め方が変わります。

具体的には、こう考えています。

  • 先に「どこまでの下げなら売らずにいられるか」を決める。 マイナス25%が限界ならS&P500、マイナス35%まで平気ならNASDAQ100も選択肢に入ります。
  • 両方持つ必要はほとんどありません。 上位の顔ぶれが大きく重なっているので、2本持っても分散は思ったほど増えません。
  • もっと広げたいなら、NASDAQを足すより全世界株へ広げるほうが分散になります。 米国以外の国が入るぶん、性質の違う資産が加わります。
  • 迷ったら金額を分けるのではなく、期間を分ける。 毎月コツコツ買うなら、高いときも安いときも自動的に買えます。

この見方が変わる条件も書いておきます。 もし金利が下がる局面に入れば、成長株には追い風になり、NASDAQ100が再び大きく引き離す可能性があります。逆に金利が高いまま続けば、2022年と同じことが起きます。どちらに転ぶかは誰にも当てられないので、当てにいかずに済む形を選ぶというのが編集部の立場です。

まとめ(3行)

  • S&P500は米国500社・業種が広い。NASDAQ100はテクノロジーに集中していて、上位の顔ぶれは大きく重なっています。
  • 実測すると10年でNASDAQ100 +520%、S&P500 +256%。ただし2022年の下げはマイナス33.0%とマイナス24.8%です。伸びた分だけ深く沈みました。
  • 選ぶ基準はリターンではなく、耐えられる下げ幅。迷ったらS&P500を起点に、広げたいときはNASDAQより全世界株を検討します。

情報源

  • S&P500・NASDAQ100の月末終値(2016年8月〜2026年8月)をFukuri編集部が集計・試算
  • NASDAQ公式サイト:nasdaq.com
  • 金融庁「投資の基礎知識」:fsa.go.jp
免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の投資勧誘や投資助言を行うものではありません。投資にともなう最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。記載内容の正確性には努めていますが、その完全性・将来の結果を保証するものではありません。

フクリ
フクリ Fukuri編集部のナビゲーターです。海外の投資・経済ニュースを、一次情報にあたって日本の読者向けにまとめています。記事の企画・編集・公開の責任は、運営責任者が負っています。
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