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株価指数とは?日経平均・TOPIX・NYダウ・S&P500をやさしく解説

2026.06.24 ・ 執筆:フクリ 2026.08.04 更新
株価指数とは?日経平均・TOPIX・NYダウ・S&P500をやさしく解説

「日経平均が上がった」「ダウが下がった」——ニュースで毎日のように聞く言葉です。これらは株価指数(しすう)と呼ばれ、市場全体の動きをまとめて表したものです。この記事では、主な指数の違いと、同じ日本株を見ているはずの指数どうしでも成績が大きく違うという事実を、実データでやさしく解説します。

株価指数とは

株価指数とは、たくさんの会社の株価をまとめて計算し、市場全体が上がっているか下がっているかを一つの数字で示したものです。いわば市場の体温計。一社ずつ見なくても、全体の調子がひと目で分かります。

日本の2大指数:日経平均とTOPIX

日本を代表する指数は2つあります。同じ「日本の株式市場」を見ていますが、測り方が違います

日経平均株価TOPIX(東証株価指数)
対象代表的な225社東証の幅広い銘柄(約2,100社超)
計算方法株価の平均(株価平均型)時価総額の合計(時価総額加重型)
影響が大きい銘柄株価が高い会社(値がさ株)会社の規模が大きい会社
性格一部の銘柄で大きく動く市場全体の姿を広く映す

ここが重要な違いです。日経平均は「株価が高い会社」の影響を強く受けます。 たとえば株価5万円の会社と5百円の会社が、同じ重みで平均に入ります。一方TOPIXは「会社の規模」で重みが決まるので、株価の高い安いは関係ありません。

同じ日本株なのに、成績が34ポイント違った

「測り方が違うだけでしょ」と思うかもしれません。ところが、この違いは成績の差になって表れます。

2021年8月から2026年7月までの5年で、日経平均は+129.1%、TOPIX(連動ETF)は+94.4%差は34.8ポイントです。

どちらも「日本株の指数」ですが、日経平均のほうが大きく上がりました。株価の高いハイテク株などが大きく値上がりし、株価平均型の日経平均がその影響を強く受けたためと考えられます。

ここから分かる大切なこと。「日本株が上がった/下がった」という話は、どの指数を見ているかで印象が変わります。 ニュースで日経平均だけを見ていると、市場全体の姿を取り違えることがあります。

アメリカの3大指数

世界経済の中心であるアメリカには、代表的な指数が3つあります(→米国の金利)。

  • NYダウ:アメリカを代表する30社。歴史が古く、ニュースでよく使われます。日経平均と同じ株価平均型です。
  • S&P500:主要な約500社。時価総額加重型で、米国株式市場の約8割をカバーします(→S&P500と全世界株)。
  • ナスダック総合指数:IT・ハイテク企業が多く、AI関連の動きが反映されやすい指数です。

5年でどれが伸びたか

主な指数の5年リターンを並べます(各国の現地通貨ベース)。

指数5年リターン
日経平均+129.1%
TOPIX+94.4%
ナスダック総合+79.4%
S&P500+76.4%
NYダウ+57.1%

この5年に限れば、日本株が米国株を上回っています。 「米国株のほうが強い」というイメージがあるかもしれませんが、切り取る期間によって結果は変わります

⚠️ 円建てで考えると話が変わります。 上の数字は現地通貨ベースです。この5年は約4割の円安が進んだため(→ドル転の記事)、日本から米国株に投資していた人は、為替の分だけ上乗せされたリターンになっています。指数のリターンだけを見て比べると、実感とずれることがあります。

指数は投資にどうつながるか

指数は「眺めるもの」だけではありません。指数と同じ値動きを目指すインデックス投資という方法があり、1本買うだけで指数を構成する何百社にまとめて分散投資したのと近い効果が得られます。NISAで人気の投資信託の多くも、こうした指数に連動するタイプです。

フクリの見方:指数を選ぶことは、実は「重みの付け方」を選ぶこと

編集部の立場を書きます。「どの指数に投資するか」を選ぶとき、多くの人は対象国や銘柄数を見ますが、実は「どう重みを付けるか」を選んでいます。ここを意識すると、指数の見え方が変わります。

上で見たとおり、同じ日本株でも日経平均とTOPIXで5年に34.8ポイントの差がつきました。銘柄の入れ替えではなく、計算方法の違いが生んだ差です。

具体的には、こう整理できます。

  • 株価平均型(日経平均・NYダウ):株価の高い銘柄の影響が大きい。少数の銘柄で指数全体が動きやすい
  • 時価総額加重型(TOPIX・S&P500):会社の規模で重みが決まる。市場全体の姿に近いが、大型株に集中しやすい面もある。

編集部としては、市場全体の姿を知りたいなら時価総額加重型のほうが素直だと考えています。 「日本経済がどうなっているか」を知りたいのに、株価が高い一部の銘柄で数字が動くのは、体温計として少し歪んでいるからです。

ただし、投資対象としてどちらが良いかは別問題です。 上の5年では日経平均のほうが伸びました。「市場を正しく映すこと」と「よく上がること」は違います。指数を選ぶときは、その指数が何を測っているのかを知ったうえで、自分が何に投資したいのかを決めるのがよいと考えています。

この見方が当てはまらない場合も書いておきます。 積立投資を長く続ける人にとって、指数の選択より効くのは続けられるかどうかコストです。日経平均かTOPIXかで悩んで始めるのが遅れるくらいなら、どちらかに決めて始めるほうが結果につながります。

まとめ(3行)

  • 株価指数は市場の体温計。日本は日経平均(225社・株価平均型)とTOPIX(約2,100社・時価総額型)
  • 同じ日本株でも、5年で日経平均+129.1%・TOPIX+94.4%と34.8ポイント差。計算方法の違いが成績に出る。
  • 指数を選ぶことは「重みの付け方」を選ぶこと。市場を映すのと、よく上がるのは別の話。

指数の意味が分かると、毎日のニュースがぐっと身近になります。いっしょに学んでいきましょう。

情報源・参考

  • 各指数の月次終値(日経平均・TOPIX連動ETF(1306)・S&P500・ナスダック総合・NYダウ/2021年8月〜2026年8月)をFukuri編集部が集計・試算
  • 日本取引所グループ(JPX)「指数」:jpx.co.jp
  • 金融庁「投資の基本」:fsa.go.jp
  • 日本証券業協会「投資の時間」:jsda.or.jp
免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の投資勧誘や投資助言を行うものではありません。投資にともなう最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。記載内容の正確性には努めていますが、その完全性・将来の結果を保証するものではありません。

フクリ
フクリ Fukuri編集部のナビゲーターです。海外の投資・経済ニュースを、一次情報にあたって日本の読者向けにまとめています。記事の企画・編集・公開の責任は、運営責任者が負っています。
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