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「株価が動く理由」を世界一やさしく解説──毎日上がったり下がったりするのはなぜ?

2026.06.22 ・ 執筆:フクリ 2026.07.31 更新
「株価が動く理由」を世界一やさしく解説──毎日上がったり下がったりするのはなぜ?

「昨日は上がったのに、今日は下がってる…」。株価のニュースを見ると、毎日せわしなく動いていますよね。でも、その上下には、ちゃんと理由があります。この記事では、株価が動くしくみを解き明かし、さらに日経平均の実際のデータで「1日の値動き」がどれくらいのものなのかを確かめます。

そもそも株価ってどう決まるの?

株価は、お店の値札のように誰かが決めているわけではありません。「買いたい人」と「売りたい人」のせり合いで決まります。

  • 買いたい人が多ければ → 値段は上がる
  • 売りたい人が多ければ → 値段は下がる

これは野菜や魚の市場と同じ「需要と供給」のしくみです。

💡 たとえ話:人気のコンサートチケットを思い浮かべてください。欲しい人が殺到すれば価格は跳ね上がり、誰も欲しがらなければ値下げされます。株価も「その会社の株を、いま欲しい人がどれだけいるか」で動いているのです。

株価を動かす「4つの力」

では、買いたい・売りたい気持ちは何で変わるのでしょう。大きく4つの力があります。

① 業績──会社がどれだけ稼いだか

いちばんの土台は、その会社のもうけ(利益)です。決算で「過去最高益!」となれば株は買われやすく、「大幅な減益」となれば売られやすい。長い目で見ると、株価は業績についていくといわれます。会社の稼ぐ力はROE・ROAなどの指標で確かめられます。

② 金利──お金の「重力」

金利が上がると、企業はお金を借りにくくなり、投資家も「安全な預金や債券でいいや」と考えがちに。すると株からお金が抜けやすくなります。金利と株の関係は、米国の金利の記事でくわしく解説しています。

③ 景気・経済ニュース

景気が良くなりそうなら企業の売上も伸びる期待が高まり、株価の支えになります。雇用統計や物価、海外情勢などのニュースも、めぐりめぐって株価を揺らします(→景気と株価の記事)。

④ 人の心理──期待と不安

最後に、これが意外と大きい。「上がりそう」という期待で買われ、「下がりそう」という不安で売られる。短期の値動きは、この心理(センチメント)でブレることがよくあります。

実際の数字で見る「1日の値動き」

「毎日せわしなく動く」と言いますが、実際どのくらいなのでしょう。日経平均の直近1年(2025年8月〜2026年7月・244営業日)を集計してみました。

分かることが2つあります。

1つめ。ニュースになるほど動く日は、そう多くありません。 1日の値動きが1%未満だった日が47.3%(0.5%未満と0.5〜1%の合計)。ほぼ半分の日は、大して動いていないのです。1日の平均変動幅は1.36%

2つめ。それでも、大きく動く日はある。 2%以上動いた日が22.2%、つまり5日に1日以上あります。最大の上昇日はプラス5.58%、最大の下落日はマイナス5.20%でした。この1年の高値は72,366円(2026年6月25日)、安値は40,291円(2025年8月4日)で、その差は79.6%にもなります

上がった日は、たった55%だった

ここからが本題です。この1年、日経平均は+56.71%上がりました(41,069円 → 64,362円)。歴史的に見てもかなり強い1年です。

では、上がった日は何日あったと思いますか。

上昇134日、下落109日。上がった日は55.1%です。

年間で56%も上がった1年ですら、10日のうち4日以上は下がっています。毎日チャートを見ていれば、ほぼ毎週「下がった日」を目にする計算です。

それでも、1年経てば大きく上がっていた。 この2つは矛盾しません。日々の勝ち負けの回数と、最終的な結果は別物だからです。

⚠️ この1年が特別に強かった点は、はっきり書いておきます。 +56.71%は歴史的に見て非常に高い水準で、毎年こうなるわけではありません。5年で見ると+131.68%です。下がる年も当然あります(→暴落の記事)。この記事で言いたいのは「上がる」ということではなく、日々の上下と長期の結果はつながっていないということです。

短期は「ノイズ」、長期は「業績」

ここが大切なポイント。日々の細かい上下は、心理や思惑による”ノイズ”の部分が大きいのです。一方で、何年という長い目で見ると、株価はその会社の実力(業績)に近づいていきます。

上のデータは、それを裏づけています。1日単位ではほぼコイン投げのような勝率で、しかも半分の日は1%も動かない。そこから読み取れる情報は、ほとんどありません。

💡 だから、毎日の値動きに一喜一憂しても疲れるだけ。長期・分散・積立で、ノイズをならしていく考え方が役立ちます(→インデックス投資の記事ドルコスト平均法の記事)。

フクリの見方:毎日見るなら、見る回数を決めてしまう

編集部の立場を書きます。「株価を毎日見るな」とは言いません。見たくなるのが自然だからです。かわりに、見る回数を先に決めてしまうことを推します。

理由は上のデータにあります。1日単位の情報量は、ほぼゼロに近いのです。半分の日は1%も動かず、上がるか下がるかは五分五分に近い。それを毎日見ても、判断材料は増えません。 増えるのは、下がった日を目にする回数だけです。

そして人間は、同じ金額でも損のほうを強く感じます。上がった134日の喜びより、下がった109日の痛みのほうが記憶に残る。毎日見る人ほど、実際の成績より悪い体感を持ちやすい——ここが問題です。積立をやめてしまう理由の多くは、成績ではなく体感のほうから来ます。

具体的には、「月1回、積立日の前後に見る」くらいで十分だと考えています。年12回。それでも長期の結果は変わりません。変わるのは、途中でやめる確率のほうです。

この見方が当てはまらない場合も書いておきます。 個別株を短期で売買している人は別です。値動きそのものが判断材料なので、見る必要があります。また、下落局面で買い増す方針を持っている人も、機会を捉えるために見る意味があります。ここで言っているのは、積立を淡々と続けるつもりの人が、毎日チャートを開く意味は薄い、ということです。

まとめ(3行)

  • 株価は「買いたい人」と「売りたい人」のせり合いで決まる。動かす力は業績・金利・景気・心理の4つ。
  • 実データでは、日経平均の1日の値動きは47.3%の日が1%未満。半分の日は大して動いていない。
  • 年間+56.71%の1年でも、上がった日は55.1%。日々の勝ち負けと長期の結果は別物。見る回数を決めるのが現実的。

「なぜ動くのか」が分かると、ニュースの見え方が変わります。次回も、いっしょにやさしく読み解いていきましょう。

情報源・参考

  • 日次終値データ:Yahoo Finance「日経平均株価(^N225)」2025年8月1日〜2026年7月31日をFukuri編集部が集計
  • 日本取引所グループ(JPX)「株式とは」:jpx.co.jp
  • 金融庁「投資の基本」:fsa.go.jp
免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の投資勧誘や投資助言を行うものではありません。投資にともなう最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。記載内容の正確性には努めていますが、その完全性・将来の結果を保証するものではありません。

フクリ
フクリ Fukuri編集部のナビゲーターです。海外の投資・経済ニュースを、一次情報にあたって日本の読者向けにまとめています。記事の企画・編集・公開の責任は、運営責任者が負っています。
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