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投資の税金はいくら?利益にかかる約20%とNISAの非課税をやさしく解説

2026.06.24 ・ 執筆:フクリ 2026.08.05 更新
投資の税金はいくら?利益にかかる約20%とNISAの非課税をやさしく解説

投資で利益が出るのはうれしいですが、その利益には税金がかかります。「いくら引かれるの?」「確定申告って必要?」――初心者がつまずきやすいお金のルールを、この記事では図といっしょにやさしく解説します。※税制は変わることがあるため、最終的には国税庁の情報や専門家でご確認ください。

投資の利益にかかる税金は「約20%」

株式や投資信託の利益には、約20%(復興特別所得税を含めて20.315%)の税金がかかります。内訳は所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%です。

💡 たとえば10万円の利益が出たら、税金はおよそ2万円。手元に残るのは約8万円、というイメージです。

金額が大きくなるほど、この差は効いてきます。

利益課税口座の税額手取りNISAなら
10万円20,315円79,685円100,000円
50万円101,575円398,425円500,000円
100万円203,150円796,850円1,000,000円
500万円1,015,750円3,984,250円5,000,000円

利益500万円なら、税金だけで100万円を超えます。 同じ運用をしても、どの器で持っていたかで手取りがこれだけ変わります。

課税される利益は2種類

  • 値上がり益(譲渡益):買ったときより高く売れたときの利益。
  • 配当金・分配金:株や投資信託から受け取るお金(→配当金)。

口座の種類で「申告の手間」が変わる

証券口座にはいくつか種類があり、確定申告の手間が変わります。

  • 特定口座(源泉徴収あり):証券会社が税金を自動で天引きしてくれるので、確定申告は原則不要。初心者にいちばんおすすめです。
  • 特定口座(源泉徴収なし):証券会社が年間取引報告書を作ってくれるので、それを使って自分で申告します。
  • 一般口座:損益の計算から自分で行い、申告します。

NISA・iDeCoなら税金がかからない/軽くなる

ここが最重要。新NISAの口座で得た利益は非課税――約20%の税金がまるごとかかりません。さらにiDeCoは、掛金が所得控除になるなど税制優遇が手厚い制度です。

💡 だから順番としては、まずNISAの非課税枠を優先して使うのが基本。課税される口座は、その先で考えればOKです。

確定申告をした方がよいケースも

原則申告不要でも、申告すると得をする場合があります。

  • 複数口座の損益通算:A証券で利益、B証券で損失なら、合算して税金を減らせます。
  • 繰越控除:その年の損失を、翌年以降(最大3年)の利益と相殺できます。

こうした制度を使うには確定申告が必要です。大きな損失が出た年などは、検討する価値があります。投資信託を選ぶ際のコストの考え方は投資信託の選び方もどうぞ。

損失を「翌年の税金」に変える繰越控除

ここは知られていないわりに効果が大きいので、具体例で見てみます。損した年に確定申告しておくと、その損失を3年間持ち越して、将来の利益と相殺できます。

同じ損益なのに、1年目に申告したかどうかで10万円以上の差がつきます。

ここに落とし穴があります。繰越控除は、損した年に確定申告しておかないと使えません。 しかも損失を持ち越している間は、利益が出なかった年も含めて毎年続けて申告する必要があります。1年でも抜けると、そこで権利が切れてしまいます。

⚠️ NISA口座の損失は、この制度を使えません。 NISAは利益が非課税になる代わりに、損失も「無かったもの」として扱われます。課税口座の利益と相殺することも、繰り越すこともできない点は覚えておいてください。

フクリの見方:節税より先に、非課税の器を埋める

編集部の立場を書きます。投資の税金対策で、いちばん効果が大きくて、いちばん簡単なのは「NISAを先に使い切ること」です。 申告テクニックはその後で十分です。

理由は単純で、確定申告で取り戻せるのは「払いすぎた分」だけですが、NISAは最初から払わなくて済むからです。上の表のとおり、利益100万円なら20万円、500万円なら100万円が丸ごと変わります。これに勝る節税策は、個人にはほとんどありません。

そのうえで、順番はこう考えています。

  1. NISAの非課税枠を優先して使う。 迷ったらここから。
  2. 老後資金ならiDeCoも検討する。 掛金が所得控除になるぶん、現役世代の所得税・住民税が下がります。ただし原則60歳まで引き出せません。
  3. 課税口座はその先。 口座は特定口座(源泉徴収あり)にしておけば、申告の手間はほぼゼロです。
  4. 大きく損した年だけ、確定申告を思い出す。 これが繰越控除のスイッチです。

逆に言えば、非課税枠が埋まっていない段階で節税テクニックを調べるのは、順番が逆です。 手間のわりに効果が小さく、続きません。

なお損切りを考えるときも、税金は判断材料のひとつになります。含み損を確定させると、その年の利益と相殺できるためです。ただし税金のために売買を決めるのは本末転倒で、あくまでその銘柄を持ち続けるかどうかが先です。

まとめ(3行)

  • 投資の利益(値上がり益・配当)には20.315%の税金がかかります。復興特別所得税を含むこの税率は2037年12月31日までの時限措置です。
  • 特定口座(源泉徴収あり)なら確定申告は原則不要。ただし損した年に申告しておくと、損失を3年間繰り越して将来の税金を減らせます
  • 最強の節税は非課税の器。利益100万円なら20万円、500万円なら100万円が変わります。まずNISAを使い切るのが基本です。

税金の基本を押さえると、手元に残るお金が増えます。いっしょに賢く活用しましょう。

情報源・参考

  • 国税庁「株式・配当・利子と税」:nta.go.jp
  • 国税庁「No.1331 上場株式等の配当等に係る申告分離課税制度」:nta.go.jp
  • 税額・手取りの試算はFukuri編集部(税率20.315%で計算)
  • 金融庁「NISA特設ウェブサイト」:fsa.go.jp
  • 日本証券業協会「投資の時間」:jsda.or.jp
免責事項

本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の投資勧誘や投資助言を行うものではありません。投資にともなう最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。記載内容の正確性には努めていますが、その完全性・将来の結果を保証するものではありません。

フクリ
フクリ Fukuri編集部のナビゲーターです。海外の投資・経済ニュースを、一次情報にあたって日本の読者向けにまとめています。記事の企画・編集・公開の責任は、運営責任者が負っています。
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