個人向け国債とは?3種類の特徴と金利をやさしく解説

個人向け国債とは、日本政府(財務省)が個人投資家向けに発行する債券です。元本が保証されており、最もリスクが低い金融商品のひとつとして知られています。
銀行預金との大きな違いは金利の水準です。2026年6月募集の「変動10年」の適用利率は年1.74%(税引前)で、一般的なネット銀行の定期預金を上回る水準です。この記事では、3種類ある個人向け国債の違いや、購入時に押さえるポイントを整理します。
個人向け国債とは?
個人向け国債は、日本政府が資金調達のために個人に向けて発行する債券です。満期を迎えると元本が戻り、その間は定期的に利子が受け取れます。
特徴として、元本割れがない(日本政府が倒産しない限り)、1万円から購入できる、毎月発行されている、の3点が挙げられます。購入後1年たてば中途換金できますが、直前2回ぶんの利子相当額が差し引かれます。
3種類の違い
個人向け国債は現在、次の3種類があります。
| 種類 | 満期 | 金利タイプ | 2026年6月適用利率(税引前) |
|---|---|---|---|
| 変動10年 | 10年 | 変動(半年ごと見直し) | 年1.74% |
| 固定5年 | 5年 | 固定(購入時に確定) | 年0.72% |
| 固定3年 | 3年 | 固定(購入時に確定) | 年0.50% |
変動10年は基準金利(10年国債利回り)×0.66で計算され、金利上昇局面では利率も上がります。2024年以降、日本銀行の利上げを受けて金利が上昇基調にあり、変動10年の利率は高い水準が続いています。
固定5年・固定3年は購入時に金利が確定するため、「将来の金利変動を気にしたくない」「短めに運用したい」場合に向いています。金利の仕組み全般については債券の基本記事も参考にどうぞ。
メリットとデメリット
メリット:元本が保証されており、預金保険(ペイオフ)の1000万円上限なく安全。最低1万円と少額から始められる。金利は銀行の普通預金より高いケースが多い。
デメリット:購入後1年間は換金できない(ロックアップ期間)。中途換金すると直前2回ぶんの利子が差し引かれる。株や投資信託に比べると利回りは低め。インフレが進むと実質価値が目減りする点にも注意が必要です。
購入方法
全国の銀行・証券会社・郵便局で購入できます。証券口座を持っていれば、ネット証券でも購入手続きが可能です。毎月10日頃〜月末が募集期間で、財務省の公式サイトや購入窓口で最新の適用利率を確認できます。
NISAの口座では個人向け国債は購入できない点に注意してください。NISAを使いたい場合は投資信託や株式が対象です。
フクリの見方
- 個人向け国債はリターンは控えめですが、「元本を絶対に減らしたくない」資金の置き場として有力な選択肢です。
- 変動10年は現在の金利上昇局面で魅力が増しており、定期預金の代替として検討する価値があります。
- 生活防衛資金や短期間使わない余裕資金を置く際に、リスクとリターンのバランスを考えながら使い分けましょう。
まとめ(3行)
- 個人向け国債は日本政府発行の元本保証・1万円から買える安全性の高い金融商品。
- 変動10年・固定5年・固定3年の3種類があり、2026年6月は変動10年が年1.74%(税引前)。
- 購入後1年はロックアップがあるが、長期で安定した利子を受け取れる。
情報源
- 財務省:個人向け国債トップページ
- 財務省:「変動10年」商品概要
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の投資勧誘や投資助言を行うものではありません。投資にともなう最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。記載内容の正確性には努めていますが、その完全性・将来の結果を保証するものではありません。