「ドルコスト平均法」を世界一やさしく解説──毎月コツコツが、なぜ強いの?

「投資を始めたいけど、いつ買えばいいの?」「買ったとたんに下がったら怖い…」。そんな悩みをやわらげてくれるのが、ドルコスト平均法です。この記事では、毎月コツコツ買う方法がなぜ強いのかを、図といっしょにやさしく解説します。
ドルコスト平均法ってなに?
ドルコスト平均法とは、毎月、決まった金額で同じものを買い続ける方法です。たとえば「毎月1万円分の投資信託を買う」と決めて、それを淡々と続けます。
ポイントは「口数」ではなく、金額を一定にすることです。すると——
- 価格が高い月は、自然と少なくしか買えない
- 価格が安い月は、自然と多く買える
この結果、平均の購入単価がならされていきます。
💡 たとえ話:同じ1万円で、りんごが高い日は2個、安い日は5個買えますよね。これを続けると、買えたりんごの「平均の値段」は、ほどよい真ん中あたりに落ち着きます。高い日にまとめ買いして失敗、を避けられるわけです。
数字で見てみよう
ある投資信託の価格が、4か月で 1万 → 5千 → 5千 → 1万 と動いたとします。毎月1万円ずつ買うと…
| 月 | 価格 | 買えた口数(1万円分) |
|---|---|---|
| 1月 | 10,000円 | 1.0口 |
| 2月 | 5,000円 | 2.0口 |
| 3月 | 5,000円 | 2.0口 |
| 4月 | 10,000円 | 1.0口 |
| 合計 | 平均7,500円 | 6.0口 |
4か月で合計4万円を投じ、6.0口を取得。1口あたりの平均は約6,667円になりました。価格の単純平均(7,500円)よりも安く買えています。これが「安い時に多く買える」効果です。
ドルコスト平均法の「いいところ」
「いつ買うのがベストか」を当てにいくのは、プロでも至難の業。ドルコスト平均法なら、タイミングを悩まず、機械的に続けられるのが最大の魅力です。NISAの積立設定とも相性抜群です(→新NISAの記事)。
注意点もフェアに
万能ではありません。フェアにお伝えします。
- ずっと右肩上がりの相場なら、最初に一括で買うほうが結果的に有利になることもあります(あくまで結果論で、事前には分かりませんが)。
- 投資である以上、元本は保証されません。下げ続ける資産では、平均法でも損は出ます。
- だからこそ、長期で成長が期待できる対象(全世界株やS&P500のインデックスなど)に、余裕資金でコツコツが基本です。
まとめ(3行)
- ドルコスト平均法は「毎月一定”金額”」で買い続ける方法。
- 高い時は少なく・安い時は多く買え、平均単価がならされる。
- タイミングを悩まず自動で続けられる。長期・余裕資金が前提。
「続けられるしくみ」を作ることが、長期投資では何より強い。次回も、いっしょにやさしく読み解いていきましょう。
情報源・参考
- 金融庁「つみたて投資・分散投資」:fsa.go.jp/policy/nisa2/
- 金融庁「投資の基本」:fsa.go.jp
本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の投資勧誘や投資助言を行うものではありません。投資にともなう最終的な判断は、ご自身の責任で行ってください。記載内容の正確性には努めていますが、その完全性・将来の結果を保証するものではありません。